このページでは「【2022年版】屋根に火災保険が使えるケースと申請の手順」をご紹介しています。
屋根修理は火災保険の適用で無料になる場合があることをご存じでしょうか?
火災保険はその名前から、火災時にのみ適用されると思われている方も多くいらっしゃると思います。しかし、実は風災・雹災・雪災といった自然災害にも適用されるのです。特にこの3つの災害は屋根工事に関連深いといえますよね。
台風や雪、雹などの影響でご自宅の屋根が破損・腐食してしまったという方は、ぜひこの記事を参考に火災保険を適用した屋根修理をご検討してみてください。
コンテンツ 目次
火災保険を使えば屋根修理は無料になる?
屋根修理は火災保険を使えば無料になる可能性があるのは事実です。
火災保険の中には「風災」「雹災」「雪災」と呼ばれる補償があり、これらによる被害が火災保険会社に認められれば、それに応じた保険金を受け取ることができます。
一方で、経年劣化や地震による修理には火災保険は適用されませんので要注意が必要です。
対象となる自然災害による屋根の被害はどんなもの?
上記に説明の通り、屋根修理が必要な理由が「経年劣化」の場合は、火災保険が適用できないので注意が必要です。
では、火災保険が適用される「風災」「雹災」「雪際」とは具体的にどのようなものでしょうか。詳しく見てみましょう。
風災
風災とは、台風や暴風など、文字通り「風」による災害を指します。もちろん、屋根材は通常の風で飛んだり、外れたりといったことがないよう頑丈に施工されていますが、台風や暴風はどうしても予想を超える被害を生んでしまうのです。
ここ京都でも、2019年の台風19号や2018年の台風24号では負傷者が発生したり、全壊や浸水してしまう住居が出たりと大きな被害を受けました。実際、屋根修理をされた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
風災によって受けた具体的な被害内容は以下の通りです。
・強風による屋根の棟板金の剥がれ・飛散
・台風時の瓦の崩落
・強風で飛ばされた隣家の瓦による窓ガラスの割れ
※もし雨漏りが発生してしまっている場合は、こちらの記事をご参考くださいね。
雹災
雹災とは、降雹による災害です。雨や雪などと違って雹(ひょう)というと大変珍しいですよね。一般的には積乱雲の発生しやすい夏場、特に初夏である5月、6月が多いと言われています。
京都では、2020年3月京都市内で雹が降りました。雹といっても5mm程のものであまり大きな被害には至らなかった模様。もともと日本は雹災が少ない地域ですが、地球温暖化の影響で毎年のように異常気象が観測される昨今の状況を踏まえると、雹災の影響を完全に無視することは出来ません。いざという時のために、火災保険が適用できるということを頭に入れておきましょう。
雹災によって受けた具体的な被害内容は以下の通りです。
・降雹により、屋根に目立つ凹みが数カ所できた
・屋根材が割れてしまった
・雨樋に穴が空いてしまった
雪災
雪災は、「雪」による災害。雪による被害は何と言ってもその重量による被災です。大雪の後その雪が積もると、雪圧や雪崩によって家屋が損壊することがあります。
京都の冬は雪景色が美しいことで有名ですが、それは主に大雪による被害が比較的少ない市内の話。福知山市や舞鶴市、綾部市など京都府の北部にあたる地域では、実際に雪災の被害に遭われた方もいらっしゃると思います。
雪災によって受けた具体的な被害内容は以下の通りです。
・雪の重さにより雨樋が曲がってしまった
・雪の重さにより軒先が歪んだ
・金属屋根が雪の重さで割れてしまった
その他の条件も要チェック!
火災保険が適用されるその他の条件として、
・屋根修理が必要になってから3年以内であること
・屋根修理の費用が20万円以上であること
・代行申請ではなくご自身で申請すること
が挙げられます。
これらすべての条件に合う場合のみ火災が適用され、保険会社から保険金が降り、修理ができるのです。
一つでも条件が合わない場合は、保険金を受け取ることができないので、屋根修理業者などから「絶対に保険金はもらえるので」といった言葉は信用してはいけません。
火災保険の適用には保険会社の鑑定人がきちんと鑑定する必要があります。そのため、適用される保証のない状態で甘い話を持ちかける無責任な屋根修理業者には注意しましょう。
火災保険申請の流れ
①屋根業者に見積もりをしてもらう
※屋根の状態や修理費用が保険申請に必要なため、事前に見積もりをするとスムーズです。
②ご自身で保険会社に連絡する
③屋根の状況を伝える
④申請書類を用意する
⑤保険会社の鑑定人に症状を鑑定してもらう
⑥保険適用/適用できないかの確定
⑦適用であればもらえる金額が確定
どの保険会社であっても、概ね上記の申請の流れになります。
まとめ
以上の通り、屋根修理は自然災害災害による破損の場合、火災保険が適用できます。 ただし、適用にはいくつか条件がありますので、ご自宅が条件にあてはまるかは事前にチェックした上で申請するようにしましょう。