このページでは「屋根の葺き直し工事とは?葺き直し工事について徹底解説!」をご紹介しています。
コンテンツ 目次
屋根の葺き直し工事とはどんな工事?
屋根の葺き直し工事とは、「利用できる屋根材は再利用し、その下に敷いてある防水シートや野地板など下地、内部的な素材だけを新調・交換・補修する」工法になります。
よく比較検討される葺き替え工事との一番の違いや特徴は、「屋根材を新調するのか?再利用するのか?」という点です。
葺き替え工事では全ての屋根材を新しいものへと交換しますが、葺き直し工事ではまだまだ使える屋根材は再利用し、痛んでいたり割れてる箇所のみ部分修繕・交換を行います。
既存の屋根材を再利用することで新しい屋根材にかかる費用が発生せず、葺き替えと比べて大きく材料費、工事費用を抑えることが可能となります。
京都は瓦屋根が多いため、瓦屋根の葺き替え工事と同様にこの「瓦屋根の葺き直し工事」も頻繁に行われています。
「葺き替え工事より費用が抑えられるなら葺き直しの方が良い」「瓦屋根を替えずそのまま使いたい」とお考えになる方も多いですが、一つ問題があります。
それは、『既存屋根材の耐用年数がまだまだ残っているか?まだまだ長期に渡って利用できるか?』という点です。
屋根材には耐用年数が定められており、一番耐用年数が長い瓦で50年、それ以外が20年前後です
耐用年数を過ぎてしまえば見た目は綺麗でも屋根材としての耐久性や防水性などの機能は落ちてしまってるので新調した方が良いです。
例えば、新築から約15年目安で葺き直し工事を検討したとします。
瓦屋根の場合であれば、50年-15年で耐用年数は35年も残っており、まだまだ長く使うことができるでしょう。
しかし、それ以外の屋根材だと20年-15年で耐用年数は残り5年となり、せっかく葺き直し工事を行っても5年後には再度屋根材を新調しなくてはなりません。工事費用も高くなります。
この場合は葺き直し工事ではなく葺き替え工事を選択するべきですね。
上記のように、葺き直し工事が施工できるかどうかは既存屋根材の素材や状態に大きく影響を受けます。
言い換えるなら、耐用年数が長い瓦以外の屋根材は葺き直し工事を行うメリットはそんなにありません。
せっかく葺き直し工事を行うのであれば、思いきって葺き替え工事を行った方がリフォーム効果の面でも今後のメンテナンスの面でも確実ですし効果的で安心です。
葺き直し工事は『瓦屋根の屋根リフォームにおいて、瓦の耐用年数がまだまだ残っている時に採用される工法』と覚えておいた方が良いでしょう。
その場合でも、まずは屋根修理業者に屋根診断を仰ぎ、屋根材がまだまだ使えるのかどうかをしっかり見極めてもらいお客様とお互い確認することが失敗しない為に重要になります。
その際、悪徳業者などに頼まず、無料で診断してくれる屋根修理業者や、信用出来る会社を探して相談して下さい。
屋根葺き直し工事のメリットとは?
工事後も今の外観をそのまま同じように継続できる
葺き直し工事は現在使用している屋根材をそのまま再利用します。
そのため、屋根内部は綺麗になっても屋根表面の外観は変わることがありません。
京都エリアでは歴史を感じる古い建物も多く、そういった建物に趣きを感じる方も多いので、外観が変わらない方が喜ばれるケースも多いです。
葺き替え工事と比較して工事費用を抑えることができる
葺き直し工事は屋根材を新調する必要が無く、既存の屋根材を撤去・処分するための費用が発生しないので、葺き替え工事と比較して大きく費用を抑えることができます。
また、葺き替え工事より撤去・処分の手間が省けるため、工期も短くなります。
屋根葺き直し工事のデメリットとは?
既存屋根材が老朽化・劣化している場合、工事の効果が薄まるor施工ができない
葺き直し工事には『既存屋根材の耐用年数がまだまだ残っているか?まだまだ長期に渡って利用できるか?』が非常に重要なポイントとなります。
言い換えると、「施工できるかどうか屋根材を選ぶ」ということです。
以上のことからせっかく葺き直し工事を行っても、屋根材自体の耐用年数が残っていなければ数年後には再度屋根材を新調する必要がありますし、老朽化・劣化していればそこから雨が降った場合雨漏りが発生する恐れもあります。
屋根修理業者に屋根診断をしてもらい、屋根材がまだまだ利用可能かどうかをしっかり判断してもらい見積もりを出してもらう必要があります。
その意味でも、耐用年数が長い瓦以外で葺き直し工事が行われることはほとんどありません。