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スーパーガルテクトはどのような屋根材?メリットとデメリットを紹介

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このページでは「スーパーガルテクトはどのような屋根材?メリットとデメリットを紹介」をご紹介しています。

金属屋根の中でもガルバリウム鋼板の屋根材は耐久性が高いため非常に人気を集めていますが、近年ではガルバリウム鋼板にマグネシウムを加えた改良型ガルバリウム鋼板ともいえるエスジーエル鋼板製の屋根材が需要を伸ばしています。

その代表的なものに、アイジー工業の「スーパーガルテクト」があります。

そこで本記事では、スーパーガルテクトの特徴やメリット、デメリットなどを詳しく紹介します。

スーパーガルテクトとは?

スーパーガルテクトとは、金属サイディングや金属屋根などの住宅用金属建材のトップメーカーであるアイジー工業株式会社の主力商品ともいえる屋根材のことです。

アイジー工業はもともと断熱材一体型のガルバリウム鋼板屋根材「ガルテクト」を製造販売していましたが、2016年3月から屋根材の素材を従来のガルバリウム鋼板からエスジーエル鋼板(SGL)に切り替えています。

エスジーエル鋼板とは、ガルバリウム鋼板のメッキ層にマグネシウムを添加したもので、その組成はアルミニウム55%、亜鉛41.4%、マグネシウム2%、シリコン1.6%となっています。

マグネシウムを添加したことでメッキ層の厚みが約1.25倍になり、耐食性は通常のガルバリウム鋼板の約3倍ともいわれています。

そして「ガルテクト」から「スーパーガルテクト」に生まれ変わったことで、

赤さび保証と塗膜変退色保証が各20年、穴あき保証が25年となっています。

(スーパーガルテクトフッ素の場合)

一般的なメーカー保証期間は、決してギリギリで設定しているわけではありません。

最低でも保証期間の1.5~2倍程度の耐久性を見込んで保証しているので、20年以上の長期保証が付けられているのはメーカーの自信の表れといっても良いでしょう。

さらに塩害にも強くなり、従来は保証の対象となるのが「海岸からの距離が5km以上」だったものが「500m以上」となって、大幅に拡大されています。

(海岸線から500m未満の地域および塩害地域は保証対象外)

また金属屋根には縦葺き(たてぶき)と横葺きがありますが、スーパーガルテクトは横葺きになります。

そしてスーパーガルテクトの商品ラインナップには、遮熱性フッ素樹脂塗料を採用した「スーパーガルテクトフッ素」と特殊なちぢみ塗装を採用した「スーパーガルテクト」、コンパクトサイズの「スーパーガルテクトC」があります。

しかしスーパーガルテクトとスーパーガルテクトCは施工場所によって使い分けるだけなので、実質的には2種類といえます。

そして現在の国内の金属屋根材の中では、「スーパーガルテクト」とニチハ株式会社の「横暖ルーフ」が高い普及率を誇っています。

スーパーガルテクトのメリット

スーパーガルテクトは比較的高級な屋根材に分類され、数多くのメリットがあります。

そこでこの章では、スーパーガルテクトのメリットを詳しく紹介します。

➀耐用年数が長い

スーパーガルテクトは、もともと亜鉛鉄板(トタン屋根)の約3~6倍の耐久性が期待できるとされるガルバリウム鋼板に、さらに改良を加えた素材でできています。

そのためメンテナンス頻度や工事回数は通常の屋根材よりも少なくて済み、20年、30年といった長期的な視野で見れば非常にコストパフォーマンスの高い屋根材といえます。

➁断熱性能が高い

スーパーガルテクトは屋根材と断熱材を一体化した材料構成となっているため、軽量な上に優れた断熱性能を発揮する金属屋根材となっています。

熱を伝えにくい断熱材ポリイソシアヌレートフォームを使用しているので、夏は涼しく冬は暖かい快適な住空間が期待でき、エアコンの使用量が減って電気料金を節約することができます。

➂耐震性が高い

スーパーガルテクトは軽量なので、建物全体の重心の位置が比較的低い位置になり、地震発生時の揺れを軽減させることができます。

結果として地震が建物に及ぼすダメージを抑えることにつながり、建物の耐震性能を向上させる役割があるといえます。

また金属製のため、地震時に割れて破損してしまうこともありません。

➃軽量なので施工性に優れている

先に述べたようにスーパーガルテクトはスレート屋根(コロニアル)の約1/4、和瓦の約1/8と非常に軽量なので、現場で楽に施工することができます。

さらにスーパーガルテクトCは働き長さ1,820mmのコンパクトサイズなので、都心の狭小地や住宅密集地などでも非常に扱いやすい長さといえます。

また軽量なため、屋根の重ね葺き(カバー工法)のリフォームにも適しています。

➄長期保証があるので安心

スーパーガルテクトは前述したように、メーカーによる長期の製品保証が充実しているので安心です。

屋根材はどんなに優れたものであっても常に厳しい環境下に晒され続けているため、予期せぬ自然災害などで傷んでしまうことがあります。

そして屋根の修理は決して先延ばしにできないことがほとんどなので、長期保証が受けられることは大きなメリットになります。

➅デザイン性が高い

スーパーガルテクトには「ちぢみ塗装」が採用されていて、高級感のある屋根材となっています。

スーパーガルテクトのデメリット

スーパーガルテクトには数多くのメリットがありますが、デメリットも存在しています。

この章ではスーパーガルテクトのデメリットを紹介します。

➀価格が高い

スーパーガルテクトの最大のデメリットといえるのが、初期費用が高額になってしまうことです。(ただし和瓦よりも安価)

スーパーガルテクトフッ素の価格の目安は1㎡あたり8,000円(材工価格)程度、スーパーガルテクトの場合でも1㎡あたり6,000円前後になるので、コロニアルやアスファルトシングルなどの近年人気のある屋根材と比較して決して安くはありません。

したがって初期費用を重視する方や、現在の家に長く住む予定のない方にはあまりおすすめできません。

➁施工に適さない屋根がある

スーパーガルテクトには施工に適した屋根勾配があり、屋根勾配が2.5寸以上(2.5/10以上)ない場合には施工することができません。

➂メンテナンス費用が高めになる

スーパーガルテクトの屋根は耐久性が高いためメンテナンスの回数を減らすことができますが、1回のメンテナンスにかかる費用はやや高めになります。

特に塗装を行う際には技術が求められるので、その分費用がかさみます。

➃雨音が気になる場合がある

スーパーガルテクトは、鋼板と一体化した断熱材のポリイソシアヌレートフォームで遮音性や吸音性を高めて雨音が響かないようにしていますが、和瓦やスレート瓦の家に住み慣れた人には雨音が気になる場合があります。

まとめ

スーパーガルテクトはさまざまなメリットがある屋根材で、デメリットといえるのは主に費用の面になります。

したがって予算に余裕があるのであれば屋根材の選択肢のひとつとして検討する価値はあるといえます。

屋根材には家屋を風雨などの外部環境から守る大切な役割があるため、単にデザイン性だけでなく、その性能やメリット・デメリットを十分理解した上で、ご自身の住まいにあったものを選ぶことが大切です。

本記事を屋根材選びの参考にしていただければ幸いです。


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