このページでは「屋根の修理でトラブル発生!?工事する業者選びも屋根を守る対策のひとつです」をご紹介しています。
昨今の大型台風や長引く雨、強風の影響から現在屋根のメンテナンスや修理をお考えの方も多くなっておりますが、屋根の工事に失敗をしないために依頼する業者選びは慎重に行いましょう。
屋根修理の会社は沢山ありますが良い業者ばかりとは限らないからです。
今回はいわゆる悪徳業者と呼ばれる、詐欺まがいの行いをする業者の手口について少し紹介致します。
また、悪徳業者ではなくても屋根修理業者とトラブルに発展しやすい事項をご案内致します。
折角の工事なので、被害を防ぐために業者を検討する時はこの記事をご参考にしてみてください。
コンテンツ 目次
悪徳業者の手口の種類
いわゆる悪徳業者と呼ばれる業者は、高額な工事費を請求してくる割にはずさんな工事で後々に不具合が発生するといったいい加減な業者の事を指します。
特に訪問による業者がその割合が多いように感じます。
全ての訪問業者が悪いと言いたいわけではありませんが、業者を選ぶ際には即決せず家族でよく相談した方が良いでしょう。
悪徳業者の手口の一部をご紹介いたします。
手口1 あの手この手のセールストークで家に入り込む
各ご家庭にセールスマンが訪問し、屋根の修理をオススメしてくる業者がおります。
様々な口実で家の中に入り込もうとしてきます。
例えば、「無料で屋根の調査を行っております」や「お宅の屋根が危険な状態なので点検させてください」等といった具合です。
今ならお得などのように積極的に営業をしてくる者や、大変なことになる等と不安を煽るような者、お客様のためにお安くします等と親切を装う者など、お客様に話を聞かせようとする方法は様々あります。
飛び込みでの営業の特徴はお客様からの依頼があっての訪問ではなく、突然の訪問です。
この営業マンの殆どは屋根についての専門家ではないため、屋根修理についての知識はないものと思ってまず間違いありません。
少しでも怪しいと感じたら、名刺だけもらいお帰りいただきましょう。
手口2 屋根の調査をして不具合を指摘する
営業マンによっては屋根を見瀬てほしいと言って、屋根に上るかもしれません。
前述しましたが、営業マンは屋根に関しては素人の場合が殆どのため、屋根を間近で確認したところで不具合などわかるはずもありません。
しかし、「屋根に劣化した部分が見つかりました。修理しないと雨漏りが発生します。」といった具合に報告し不安を煽るのです。
質の悪い者だと、棟の当たりまで登りお客様の見えない部分を故意に破壊し、写真を撮影して家主に見せることもあるようです。
営業マンは契約を取った分、インセンティブ(報酬)が入る仕組みになっている事が多く、何としても契約を取り付けようとしてくるでしょう。
突然の訪問業者には危険が潜んでいる可能性がありますので十分な注意が必要です。
手口3 大幅に値下げをしてくる
突然の訪問で話を聞いてくれる方は、言い方が悪いですが悪徳業者にしてみれば『カモ』です。
絶対に契約を取りたい営業マンは最初に法外な値段を見せた後に、大幅に値下げをして見せます。
「●●㎡の屋根の工事なので、本来の費用は200万円ですが、今回は100万円で施工します。」といった具合です。
「こんなに安くしてくれるならやってもらおうかな」と思ってしまう方もいるかもしれませんが、ちょっとお待ちください!
優良な業者でも値下げは中々難しく、適正な価格で見積もりを作成している場合は10万円の値下げだって難しいのです。
それを一気に100万円の値下げができるのは、正常な事ではありません。
「保険を適用すれば実質無料です」と言う文句も要注意です。
もし、そんな業者に見積もりを依頼したところで正しく作成しているのか義疑問が残ります。
工事の相場がお分かりにならない場合は、他の業者にも同様の工事の県で問い合わせて相見積をとって比較するのも良いでしょう。
手口4 契約を急がせる
見積もりを取ってすぐに契約させようと急かす業者にもご注意下さい。
他の業者の見積もりを取る時間を与えないように、「今決めないとこの値段ではできません」等と言ってすぐにでも契約させようとしてきます。
すぐには決められないと伝え、即決は控えましょう。
また、作成した見積もりにおかしな点がないか必ずしっかり確認しましょう。
営業マンのマージンなど余計な金額が含まれる料金には見積書に不明瞭な部分があるはずです。
しかし、適正価格で工事をする優良企業でも工事の予定の都合上、早く決めてほしいと申し出る事もありますから見極めることが重要です。
優良業者でも考えられるトラブルとは
悪徳業者が契約させる手口は前述した通りで、工事は下請けに安い価格で丸投げします。
下請け業者も、「そもそも依頼の価格が安すぎるため、請け負うと赤字になるので請けたくない、しかし今後良い現場を紹介してやる」と言われ渋々施工している現状があります。
工事をするほど借金が増える状態の下請け業者が本当にしっかりとした材料を使用し誠心誠意の工事をするでしょうか?
工事直後は問題かもしれませんが、数年後に雨漏りなどの思わぬトラブルが発生する可能性は十分に考えられます。
しかし、真っ当に適正価格で工事を請け負う優良業者でも全くトラブルが発生しないわけではないのです。
故意ではないかもしれませんが、よくあるトラブルをご紹介いたします。
ケース1 耐用年数よりも前に不具合が生じてしまった
スレートの屋根などの塗装が工事の数年後に剥離して雨漏りが発生した、などのように工事後に少し時間が経ってから不具合が生じることもあります。
工事中に施工写真と一緒に報告をもらうなどして適切な工事がされているか確認しておくことが大切ですね。
また、優良業者の中には保証の期間を設けているところもございます。
自然災害などが引き金となった不具合にも対応してくれるかもしれないので、まずは請け負った業者に問い合わせてみましょう。
ケース2 イメージと異なる外壁・屋根の塗装工事
塗装の業者が持っている塗料のサンプルは小さく、サンプルで見て気に入っても実際に外壁などの塗布してみたら想像と違っていたというトラブルは意外と多くあります。
そうならないために、実際に少しだけ試し塗りをしてみたり、以前同じ色で施工した事例の写真を見せてもらったりしてより明確に想像してみると良いでしょう。
業者によっては現場を塗料の色に塗り替えた予想図『カラーシミュレーション』を作成してくれる場合もありますので、聞いてみるのも良いかもしれません。
ケース3 工事中の騒音やゴミ、臭いなどに起因するご近所トラブル
工事中に騒音やゴミ、塗料などの臭いなどが発生することは仕方のないものですが、近所迷惑にならないか心配ですよね。
対応の違いで印象もがらりと変わるものです。
例えば、工事に携わる職人が工事前に近隣のお宅に伺い、丁寧に工事の内容や期間などの説明とともにご挨拶をするだけでも近隣の方の印象も悪くはないはずです。
また、塗料やゴミがと飛ばないようしっかり養生するなどの配慮はしていると思いますが、念のため施工前に確認してみても良いかもしれません。
特に隣家との間隔が狭い方は隣家にご迷惑がかかることはないか、確認しておきましょう。
ケース4 工事後の保証内容・期間に要注意
大概の業者が工事後に保証期間を設けており、長いところだと10年保証の工事などもあります。
塗料が剥がれたり、ひび割れが起こるなどの不具合は保証期間中なら免責事項に当たらない限り無料で施工し直してくれます。
しかし、保証期間中に不具合が生じたとしても保証をされないケースもあります。
こんな事例があります。
雨漏りがするので、屋根の工事と合わせて外壁塗装と屋根塗装もこの機会に施工した方がいます。
工事の完了の後1年経って、何かの不具合で再度雨漏りが発生し、応急処置のために自分でホームセンターで買ってきたシーリング材で怪しい箇所を簡単に補修し、その後前回と同じ工事業者に電話しました。
保証期間内ではありましたが、下手に自分で触ってしまった箇所があるため保証の対象外とされてしまったそうです。
保証の内容と免責事項については各企業の各工事の保証内容によって異なるため、工事後の保証書は必ず一度目を通しておきましょう。
そして、少しでも不明点や不安な点を発見した場合は納得できるまできいてみましょう。
業者は何軒か比較してみる
優良業者も全くトラブルが発生しないわけではありません。
悪徳業者に関しても、あなたを「カモ」だと思っている人間が怖い顔をして近寄って来るはずはないので冷静に判断することが大切です。
特に悪徳業者関しては相見積など、他社と比較されることを嫌がりますから、早急に契約させようとしてきます。
絶対に即決せず、複数の業者に同様の問い合わせをして見積もりをもらいましょう。
特にお住いの地域にて営業されている地域密着型の業者は信用が大事なので、おかしな金額を請求したりいい加減な施工はしないはずです。
専門に屋根修理をされている職人ならば屋根の症状や作業の内容に具体的な説明も多く、知識も技術も豊富であることが容易に想像できますから安心して任せることができますね。
工事を依頼する方と、依頼を請ける業者も人間関係なので、信頼関係を築けそうかどうかもを見極める事も大切なポイントです。