このページでは「京都の天気に合う屋根」をご紹介しています。
京都の天候を表す言葉でよく耳にするのは冬の「底冷え」と夏の「油照り」ではないしょうか。
はじめて聞く方のために簡単にご説明すると、「底冷え」とは文字通り足元の『底』の方から冷え体の芯まで冷たくなるような寒さのことを言います。
対して「油照り」とは、日差しに当たっているわけではないのに風がないのでジワジワ汗が噴き出すような暑さのことを指しています。
コンテンツ 目次
京都の気候の特徴
一言に京都といっても気候は北部と南部では大きく違います。
琵琶湖の西から兵庫にかけて位置する丹波山地を境に、京都府南部は「瀬戸内気候」、北部は「日本海気候」に分類されます。
舞鶴市などの北部が属する『日本海気候』は年間を通じて曇りの日が多く、寒暖差の大きさが特徴です。
京都市など「瀬戸内気候」は夏に降水量が集中する傾向にあります。
どちらの地域も共通して風が弱いのも特徴です。
昨今の京都は夏の暑さが非常に厳しく、屋内にいても熱中症になってしまう方もたびたびおられます。
せめて心休まる自宅の中だけでも安心して快適に過ごしたいものです。
気温から建物を守るには、屋根を見直してみるのも一つの案なのです。
断熱工事 or 遮熱工事
屋根の断熱工事
現在ほとんどの家屋は断熱工事をしておりますので、『断熱』の言葉も耳にしたことがある方は多いかと思われます。
断熱工事は温度を室内に通さず、室内の温度は外に逃がさないための対策をする工事のことをいい、大きく3種類あります。
1, 屋根断熱
2, 天井断熱
3, 塗装で断熱
屋根断熱
屋根断熱は断熱材を屋根の室内側に取り付ける場合をいいます。
屋根裏も収納やちょっとした部屋に活用できるうえ、夏でも屋根裏に熱気がこもりにくいため暑さの対策としては有効です。
しかし、工事費用が高価なことが難点です。
後ほどご紹介する天井断熱に比べると工事費用は3割ほど高くなることもあります。
他にも、冷暖房を使う際に室温を調整する範囲が広くなるため空調の費用が割高になるケースもあります。
屋根裏を有効に活用したい方向けの断熱工事ですね!
天井断熱
天井裏に断熱材を取り付ける工法です。
天井裏の空気の通り道になるような箇所を断熱材で塞ぎ、吊木の周囲に隙間ができないように敷き詰めたり、または細かい繊維状の断熱材を専用の機械で吹き付けて取り付けます。
天井裏は柱などの建築材も多く狭い場所も多いため施工が難しい場合もあり、腕の良い職人でないと効果のない工事で終わってしまうかもしれませんので要注意です。
塗装で断熱
断熱塗料の開発で、屋根のメンテナンスと併せて断熱塗装工事に興味をお持ちの方も増えてきております。
屋根は約10~15年のスパンでメンテナンスをお勧めしておりますが、屋根断熱や天井断熱では屋根の外側のメンテナンスまではできないため、その点断熱塗装でしたら断熱工事とメンテナンスが同時にできて一石二鳥です。
断熱塗装にもデメリットはあり、屋根断熱や天井塗装に比べるとやはり断熱効果は低い点があげられます。
屋根断熱、天井断熱と併せて施工するのが最も効果的かもしれません。
遮熱
断熱の他に『遮熱工事』があります。
これは屋根に降り注ぐ光を反射する塗料やシートを用いて施工し、屋根の表面温度の上昇を防ぐことで室内の温度も快適に保つための工事です。
難点としては、この工事には断熱の効果は全くないため夏のカンカン照りの日等は一定の高価は期待できますが、室内の保冷保温にはつながらないという点です。
こちらも断熱塗装同様、屋根断熱や天井断熱との組み合わせで上手に使えば空調にかかる電気代の節約も期待できそうです。
京都の気候に合った屋根を
最近では京都に4万件程ある町家に住む移住者の方も増えていると聞きます。
木造の古い町家は渋くてかっこいいですよね!
町家が建てられた時代と、現代とでは気候も若干変わってきております。
現代の京都の気候に合った断熱・遮熱を施し年中快適に京都の町を楽しみましょう。