雨漏りはDIYで対応できる？手順と注意点について

雨漏り修理はDIYで対応できる？

そもそも「DIY」とは「Do It Yourself」の略で、自分で修理を施すことを指します。
昔の言葉で言うと日曜大工といったところでしょうか。

DIYで雨漏り、屋根の修理を行うメリットは、何と言っても費用が材料費のみで済むことです。
「余計なお金を使いたくない」という思いから自分で雨漏り修理をしてしまう方が多いのも事実です。

ただし、基本的には雨漏り修理をDIYするのはおすすめできません。
なぜなら、雨漏りの原因箇所を的確に見つけるためには、何よりいくつもの雨漏り現場を診てきた経験と知識がモノを言うからです。
さらに、雨漏りを根本的に解決するためには屋根材を剥がしたり、建物筐体まで修繕しないといけないケースも多く、一般の方がDIYでできる作業の範疇を超えることも多いです。

ですので、雨漏りを発見したらご自身でどうにかしようとせず、まずは専門業者の診断を仰ぐことをおすすめします。
素人判断で間違った対処をしてしまうと、被害が広がってしまう恐れもあります。
そして何より、
「費用を抑えるためにDIYしたのに解決せず、結局屋根修理業者に頼んだのでDIYの材料費が無駄になった」
「すぐに雨漏りが再発し、結局屋根修理業者に一回頼むよりDIY代の方が高額になってしまった」
といった事態にもなりかねません。

特に雨漏り修理や屋根修理は高所での作業となります。
万が一落下などすれば、最悪の場合命に関わる怪我をしてしまうこともあるでしょう。
費用を抑えるためにDIYしたら大怪我をしてしまった…、などという事態になれば元も子もありません。

繰り返しになりますが、雨漏りを発見したらまずは専門業者の診断を仰ぐことをおすすめします。

簡単な雨漏り修理のDIY手順について

前項では、「雨漏りを発見したらご自身でどうにかしようとせず、まずは専門業者の診断を仰ぐ」とお伝えしました。
しかし、「それでも費用は極力抑えたい」「本当に軽微な作業なので自分でやりたい」という方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、一般の方でも簡単にできる範囲の作業ではありますが、雨漏り修理のDIY手順についてご紹介します。

屋根のひび割れ補修のDIY手順

まずは簡単な作業、屋根のひび割れを補修するDIYについてです。
ひび割れ補修に向けて準備する材料はいかになります。

・高圧洗浄機
・コーキング
・ペンキ（下塗りのシーラーとプライマー）、中塗り、上塗りと三回行います。
・塗装用ブラシ

作業箇所が高所になる場合、必ずヘルメットを着用しましょう。
また、安全ロープなどで落下防止を施すことも大切です。
怪我をしてしまえば元も子もないので、安全対策への手間は惜しまないようにしてください。

次に、屋根についた汚れやカビ、塗装の剥がれ落ち部分を高圧洗浄機で落としましょう。
高圧洗浄機が無い場合は、ホースなどで水を引っ張って来ましょう。
洗浄機、またはホースで水を流す際は、屋根の上から下に向かって水を当てるようにしましょう。
この際、滑らないように十分注意してください。

続いて、屋根を洗った際の水分の乾いたことを確認し、ヒビや破損部分にコーキングをあてて補修します。

最後に、補修箇所に対して屋根塗装を行ってください。
塗装を聞くと外壁だけに行われているように思われがちですが、もちろん屋根にも施されています。
塗装を行わないと雨や紫外線に対して無防備になってしまい、あっという間に劣化してしまうのです。
ホームセンターなどでも屋根用塗料が販売されているので、用途や量に合わせて購入しましょう。
塗装の際も、水分がしっかり乾いたことを確認した後に塗装するようにしてください。

瓦の部分補修のDIY手順

次に、瓦の一部割れのような瓦の部分補修のDIYについてです。

まず割れた瓦を取り外します。
この際に、他の瓦を割らないように、かつ瓦を落とさないように注意してください。
下に人がいないか、大切なものを置いていないか、周囲への配慮も忘れないようにしましょう。

次に、瓦についた油分と水分を取り除きましょう。
ここで油分と水分をしっかりとふき取っておかないと、防水テープの粘着力が弱まり、せっかくDIYしても効果が薄れてしまいます。

瓦を取り外したら、必ず下地部分の損傷がないかを確認してください。
もし下地に穴があったり腐食が進んでしまっていると、そこから雨漏りが起こる可能性があります。
下地に損傷があった場合はDIYで修復するのは非常に困難となりますので、屋根修理業者に作業をお願いしましょう。

最後に、瓦を元の位置に戻してください。
ここでズレがないかをしっかり確認します。

上述でご紹介したDIYはあくまでも簡易的な雨漏り修理になります。
屋根表面部分の補修だけですので、雨漏りが内部まで侵食している場合は上記作業を行っても雨漏りが収まらない場合もあります。
「瓦を外してみたら下地がひどく傷んでいたので結局業者を呼んだ」というケースもよくあるので、やはり最初から専門業者の診断を仰いだ方が費用も時間も無駄にならないかもしれません。